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Regentsurm


「・・・雨、か。」




次第に激しさを増す雨音。


オープンキャンパスの日も、酷い雨だった。


・・・雨音より、他寮の奴らの喧騒のほうが、
よっぽど耳触りだったのだが。


寮長は、いつものように、静かに読書をしていた。


それに関ることなど無意味だと、理解しているのだろう。


だが、波ひとつ無い水面の下では、激流が蠢いている。





『例のサラマンダーの件について、何か情報は?』



寮長から調査するように命じられた一件。


調べる程に、隠された事実が
―寮長がそれを調べようとする理由が、明らかになる。


所詮、その程度の奴ら。それが証明されるだけだ。




玉座に座るべきは、低能なお前達ではない。


我が寮に ―彼に、頂点を。


その為なら、僕は、暴風雨となると決めた。


ならば、まずは―







・・・この雨は、まだまだ激しくなりそうだ。
10:30 (11ago)6年生 ベルンハルト・ヨアヒム・エバール アンディーン副寮長・監督生 comments(0)
Diakonie


寮長とは文字通り、寮を取り仕切る、生徒の代表である。



円滑な寮の運営に尽力し、常に周囲に気を配りながら、
他生徒の規範となるべく、自らを律する。


第三寮・アンディーンの寮長、ワーデルセラム先輩は、
まさしくその鑑と言える人物だ。



”水面”



彼を一言で表すならば、この言葉だろう。



波ひとつ立たない程に静かな水面は、

雄大で、気高い。

何処までも透き通り・・・

まるで、全てを見透かされているかのような感覚に陥る。




そして時には―


その牙を剥く。




彼の力は、他人の功績を己の栄光と勘違いしているような奴とも、

弱者を傍に置いて自分を強く見せようと足掻く奴とも違う。

紛れもなく、彼自身の力 ―本物だ。


其れゆえ、我が寮の結束は固い。



寮長、僕、そしてレカルテ・・・

我が寮の絆は、教師の目を気にした仲良しごっこでも、

ましてや、立場や権力で縛りつけられた偽物でもない。




信頼

尊敬

憧憬





そして副寮長の役目は、寮長の片腕となり補佐すること。




彼の行く手を遮る物があるならば、

僕が暴風雨となって、排除しよう。







全ては、寮の――、彼の為に。
14:30 (11ago)6年生 ベルンハルト・ヨアヒム・エバール アンディーン副寮長・監督生 comments(0)
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