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cunning

 

いつも以上に機嫌が悪そうなマスターの声。

 

紅茶を淹れに行けばファグ達のため息が聞こえてくる。

 

廊下を歩けば、普段聞こえる話し声もなく早足で歩いて行く姿ばかり。

 

 

オープンキャンパスを間近に控えた今、どの寮も同じではあるだろうが、ここサラマンダーは一段とピリピリとした雰囲気のように感じる。

このオープンキャンパス前の雰囲気にはどうにもまだ慣れない。

でも、こんな時だからこそ、ちょっと気を利かせておけば好印象を与えられる。

 

先ほど見かけたフォルスブロム先輩も忙しそうだったし、あとで紅茶を持っていってみようか。

マスターのように、せっかく気を使ったのに「余計なことはするな!!」なんて怒られる事もないだろうし。

 

そう、マスターはそういった気遣いなんて寧ろ逆効果の場合もあるのだから気を付けなくてはならない。

この間なんて、そろそろお茶が飲みたい頃だと思って持っていったら「飲みたい頃だと思って…だと?煩い!お前に俺の何がわかるんだっ!!!」なんて怒鳴られる始末。

 

まぁでも、マスターにはこういったことは意味がないってわかったのだから、良かったのかな。

わざわざ無駄になる事をしなくてすむのだから。

 

あぁ、でもフォルスブロム先輩の前に、まずは早くマスターの元へ持って行かなくちゃ!

 

 

 

今にもマスターの僕を呼ぶ声が聞こえてきそうだ。

 

15:00 (13ago)2年生 ジャンニ・マルツィオ・ペルディーサ サラマンダー監督生お世話係 comments(0)
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