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Tranquility schlug das Wasser

 

準備に明け暮れたオープンキャンパスも
あっという間に終わり



賑やかだった学園内も、寮内も、





今はもう静けさに包まれている







「マスター、お茶をお持ちしました」




「ああ、ありがとう。
今日は疲れただろう?早く休むといい」




「はい。失礼します」







オープンキャンパスは無事終わったが

副寮長としてまだまだ仕事があるらしく





マスターはあれからずっと部屋で机に向かっている






疲れているのはマスターの方なはずだ







副寮長としてゲストの対応や、


寮長と来年の新入生の書類確認と




とても忙しくしていた







副寮長とはそれ程に責任のある役割なのだと痛感した







寮長ならばなおさらだろう







だが、マスターも寮長も





そんな様子は微塵も見せない







それが寮を背負う者の姿なのだろう







しかし…




少しでも休んでもらえるといいのだが……

18:00 (13ago)2年生 ハビエル・ウルバーノ・レカルテ アンディーン副寮長お世話係 comments(0)
Verfolgen Schmetterlinge

 

誰もいない図書館に、

 

コツン、コツンと靴の音だけが響く。

 

 

 

クエスティ先輩に聞いた通りに、

 

副寮長を追って図書館にやってきたのだが、

 

そこには既に、誰の姿もない。

 

大方、寮長からの任務が終わり、それを届けようと図書館へ。

 

しかし寮長は既に別の場所へ…という所だろう。

 

 

 

誠実な人柄かと思えば、ひらりとかわされてしまう。

 

温厚でありながら、威圧感も感じるような雰囲気。

 

強大な寮長の元で、副官として立ちまわることができるのは

 

ワーデルセラム先輩しかいない。

 

・・・先輩自身も、頂点に立つだけの力を持っているのだが。

 

 

 

ふと一冊の本を手に取る。

 

寮長はよく本を読んでいる。副寮長もまた、そうだ。

 

 

 

 

表紙が擦れる音すら鮮明に聞こえる程、静まり返った空間。

 

オープンキャンパスの喧騒から隔離されたこの場所は、

 

つい思考に耽ってしまう。

 

 

 

・・・さぁ、副寮長を探さなければ。

 

もしかしたらレカルテが合流しているかもしれない。

18:00 (13ago)5年生 ベルンハルト・ヨアヒム・エバール アンディーン寮生 comments(0)
D's Diary

 

今日は、オープンキャンパスに向けての準備に慌ただしい1日だった。

 

事務室と寮長の部屋を行ったり来たり、行ったり来たり……。

 

何人いるかもわからないほど名前の並んだ来客リスト、

細かく区切られたスケジュール、

その他、分厚い書類の束。

 

直前の変更ももちろんあるから、今日になって届く書類もいくつかあるみたいだ。

 

寮長と副寮長はあの紙の山全てに目を通す、という話を聞いて驚いた。

 

寮長達に比べれば、僕の忙しさなんて大したものじゃない。

 

サラマンダーの寮生として、

寮長のお世話係として少しでも力になれるなら、僕は何でもしようと思う。

 

オープンキャンパスまで、あと少し。

 

 

―ダリルの日記より―

 

15:00 (13ago)3年生 ダリル・オーランド・ジェファーズ サラマンダー寮長お世話係 comments(0)
somber

 

忙しない寮内…。


オープンキャンパスまで一週間を切り、

寮内だけではなく、学園全体が俄かに騒がしくなっている。



僕とて、他寮に引けなど取られたくはない、が…



リンドグレーン先輩は生徒会長選が近づいているからか、

彼の指示の元、”リンドグレーン派”の生徒たちはいよいよ活気づいている。


ダウズウェル先輩は監督生として下級生の模範となるよう、

ニコルソンは次期監督生に選ばれるよう、

このオープンキャンパスを問題なく終わらせ

『サラマンダーの輝かしい功績』とさせたいのだろう。



…クエスティ先輩にもう少し野心があれば少しは違ったのかもしれない。



いや…、



まずは目の前の目標を達成するところからだ。


新入生を迎えて初めて開催されるオープンキャンパス…


サラマンダーの生徒が一丸となり、

我らの威光を他寮に見せつけてやらねば。



だが…



寮内に漂うこの空気は何だ…



不穏…


険悪…




―――諠譟…




グラナドス先輩が監督生に選ばれて以来、

下級生たちは萎縮しきってしまっている。


彼の下級生に対しての暴力は目に余る…

あれではまるで恐怖政治だ。



フォルスブロムは昔馴染みだそうだが、

彼に対して何も思わないのだろうか…



オープンキャンパス…

無事に終われば良いが……

 

 

 

15:00 (13ago)5年生 フローレン・ロイク・ヴェルソワ サラマンダー寮生 comments(0)
cunning

 

いつも以上に機嫌が悪そうなマスターの声。

 

紅茶を淹れに行けばファグ達のため息が聞こえてくる。

 

廊下を歩けば、普段聞こえる話し声もなく早足で歩いて行く姿ばかり。

 

 

オープンキャンパスを間近に控えた今、どの寮も同じではあるだろうが、ここサラマンダーは一段とピリピリとした雰囲気のように感じる。

このオープンキャンパス前の雰囲気にはどうにもまだ慣れない。

でも、こんな時だからこそ、ちょっと気を利かせておけば好印象を与えられる。

 

先ほど見かけたフォルスブロム先輩も忙しそうだったし、あとで紅茶を持っていってみようか。

マスターのように、せっかく気を使ったのに「余計なことはするな!!」なんて怒られる事もないだろうし。

 

そう、マスターはそういった気遣いなんて寧ろ逆効果の場合もあるのだから気を付けなくてはならない。

この間なんて、そろそろお茶が飲みたい頃だと思って持っていったら「飲みたい頃だと思って…だと?煩い!お前に俺の何がわかるんだっ!!!」なんて怒鳴られる始末。

 

まぁでも、マスターにはこういったことは意味がないってわかったのだから、良かったのかな。

わざわざ無駄になる事をしなくてすむのだから。

 

あぁ、でもフォルスブロム先輩の前に、まずは早くマスターの元へ持って行かなくちゃ!

 

 

 

今にもマスターの僕を呼ぶ声が聞こえてきそうだ。

 

15:00 (13ago)2年生 ジャンニ・マルツィオ・ペルディーサ サラマンダー監督生お世話係 comments(0)
The unpleasant heat

 

あー、暑い!暑い!暑い!!
クッソ!なんだってこんな暑いんだ!


こんな暑苦しい空気の中、オープンキャンパスなんて面倒なイベント…
クソッ!考えただけで暑さが増す!不快なことだらけだ!

 


面倒な事を考える理事長も


忙しない学園の様子も


思惑に目を光らせ動き回る寮生も


気に食わない態度でいる他寮の奴らも

 

全部だ。全部が不愉快で暑苦しい。

 


おい!遅いぞペルディーサ!!さっさとお茶を持って来い!
お前がモタモタしている姿を見ると暑さが増すだろ!
僕は暑いんだ!さっさとしろ!!!

ァ?オープンキャンパスの書類だ?
そんな面倒なモノを僕に寄越すな!僕が欲しいのはお茶だ!

渡すよう頼まれた?読んでもらわないと困るだぁ?
お前はいつから僕に指図するようになったんだ?!

おい、ペルディーサ!いいからさっさとお茶を持って来い!
うるさい!いいから早く持って来い!!!

 

 

ッチ、全く…本当にノロマなファグだ。

 

 

オープンキャンパス………

ふんっ、面倒事はゴメンだな。

15:00 (13ago)6年生 バレリオ・フランセスク・グラナドス サラマンダー寮生・監督生 comments(0)
Nervousness?

 

これは寮長に届けるように言われた書類





これは副寮長に確認してもらうファイル






あ…

後マスターに紅茶を持ってくるよう頼まれてたんだった






毎年オープンキャンパスの前は忙しいと思っていたが……





今年は尚更、だな






オープンキャンパスの準備に追われ、



学園内どころか





寮内まで忙しない





もともと静かな寮では無いが、



それにしても……








寮同士もいつにも増して


協力しなければならないのに





先輩達はそれが気に入らなさそうだし…







それは当然か






また面倒な事に巻き込まれたくは無いな

15:00 (13ago)3年生 ハンジ・ツェーザル・クリングベイル サラマンダー寮生 comments(0)
Temporary respite

 

「失礼致します。お茶をお持ち致しました。」

 

「ん、あぁ、ありがとう」

 

 

マスター、少し疲れているみたいだ

 


オープンキャンパスを控えて
仕事は日増しに増えるばかりで減る気配もない


寮長であるリンドグレーン先輩や
副寮長のダウズウェル先輩は
責任も仕事量も別格なのだろうとは思うけれど
それを傍で支えているマスター達監督生も

僕には想像もつかないくらい
たくさんの気苦労や負担があるんだろう

 

サラマンダーをまとめるだけでも大変なのに
他寮とのやりとりや揉め事の仲裁…

 

この学園はなんでこうも生徒間の折り合いが悪いんだろう
みんながクエスティ先輩みたいに穏やかなら良いのに

 

そしたらマスターだって少しは…

 

 

「サランドナ、お茶のお代わりを貰えるかな」

「はい。マスター」

 

 

ううん、僕が今すべきことは


マスターが少しでも体を休められるように、だよね

 

15:00 (13ago)3年生 ウリセス・シプリアノ・サランドナ サラマンダー監督生お世話係 comments(0)
follow the wind

 

――これで全部……か。

 

軽く再度目を通し、トントン、とテーブルの上で書類を整える。

オープンキャンパスで必要な書類……主に副寮長が作成すべき書類だ。

簡単に書き方、内容をあの適当そうな口調で伝えた後、よろしく、と言って渡された。

 

 

作り終えてから、おかしい、と気づく。

なぜ、私が作っているのか?

 

 

何だかんだ、私も頼りにされていることはまんざらではないのだ。

それは、認める。

 

 

先日のウェントワースでのティーパーティでも……同行させていただけたということは、実力を買ってもらえているということ。

おそらくは……このままいけば、間違いなくシルフィードを任されることになる。

 

いずれ来るその時のために、あえて私に仕事をさせて様子を見ようということなのだろうか?

 

 

書類を持つ手に力が入る。

 

 

 

――届けに行こう。

 

 

 

 

 

副寮長の部屋をノックしようとすると、中から声がした。走り回るような音も。

……賑やかな部屋だ……。

扉を開けると、羽ばたくブレッザとそれを追うシュヴァイツァーがいた。

 

 

「あ、メルクロワ先輩!マスターは外出中なんです!書類ですか?渡しておきますね!」

 

そう言って会釈をすると、またシュヴァイツァーはブレッザの後を追いに部屋の奥へ行ってしまった。

 

 

人にものを頼んでおいてフラフラどこかへ行ってしまう副寮長にはあきれたものだ……。

 

 

 

 

しかし、このシルフィードの威厳と平和を――寮長が築いたこの地位を、守らねば。

それが私にできるのなら、あの方の補佐は……譲らない。

 

 

15:00 (13ago)5年生 ニコライ・イェフィム・メルクロワ シルフィード寮生 comments(0)
風明

 

「…暑い…。」

 

朝の光が届けてくれた手紙に書いてあったのは、

ひとつ、今日が雲一つない快晴であること。

それともうひとつ…今日も暑い日になりそうだということ。

 

 

普段よりもだいぶ早く目が覚めてしまった。

ここのところ日課になっているシュヴァイツァーのモーニングコールも、

まだしばらくは鳴り響くことはなさそうだ。

…部屋のドアを開け放しにしておけば、

今日はあのノック音が鳴ることもないかな。

 

 

ほぼ脱ぎ掛けだった寝間着からサマーベストに着替える。

本当はもっと薄着が良いんだけれど、規則だから仕方ない。

 

 

『規則だから』?

 

 

…ん?

自分らしくない自分の言葉だったけど、

なんだか妙に聞き覚えがある言い回しだ。

確か…ここ最近で聞いたことがあったような…。

 

 

 

…?

 

……、

 

………、

 

 

『規則ですから当然でしょう!?』

 

 

 

あぁ、それだ。(おはよう、メルクロワ)

やっぱり、次の監督生は彼以外には考えられないね。

 

今年のシルフィードは寮長のクーベルタン先輩を中心に、

監督生のグラツィアーニ先輩とケスラー先輩、

そして副寮長に僕、他の監督生は…まぁ、良いとして。

一言で言えば、タイプの違う人間が集まって統制している。

お互いが協力して同じ方向を見れば、隅々にまで目が行きわたり、

多くの生徒から信頼を得ることができると思う。

 

逆に言えば、それぞれが替えの利かない歯車みたいなもの。

関係の綻びはすぐに不協和音を奏で、やがて崩壊する。

 

 

まぁ、あのクーベルタン先輩のことだから、

そんなこと、起こさせるわけないんだけどね。

 

 

 

…さて、このまま時間が過ぎるのを待っているのも暇だし、

朝の散歩にでも出かけようかな。

シュヴァイツァーにも、僕を捜す訓練をさせてあげないとね。

今日は風も吹いていないから、まだ涼しい地下室がいいかな…。

 

 

 

「そう言って僕は、部屋のドアを開けたまま出ていくのだった。」

なんてね。

15:00 (13ago)6年生 ルチアーノ・アウソニオ・ベラルディ シルフィード副寮長・監督生 comments(0)
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